エルプランニング20周年創業インタビュー(前編)

株式会社エルプランニングは2003年3月に創業し、20周年を迎えました。

今回は創業者である中村会長に特別インタビューを行い、創業から現在に至るまでの経緯を紹介していきます。

創業まで:20代はインテリアデザイナー

Q:中村会長は40代に入ってから創業されたと伺いました。それまでどのようなキャリアを積み、創業に至ったのでしょうか?

私は元々アートに興味があり、社会人人生のスタートはインテリアデザインの仕事でした。

当時はバブル全盛期で、ファッションブランドが生まれたり、それに伴いおしゃれなお店を作りたいといったニーズが発生していたすごい時代でした。

ある著名なインテリアデザイナーの元に弟子入りするような形で働き始め、仕事に没頭していました。

その後はフリーランスとなり、ファッションブランドの店舗やショールームの内装、家具や照明器具の設計などを手がける仕事を行っていました。

創業まで:DTP会社へ転職

Q:インテリアだと、ITとはあまり接点がなさそうに思います。
ITとの接点はどのように生まれましたか?

大きな転機は、バブルの崩壊です。

それまでの華やかな時代が終わり、世の中がガラッと変化しました。

また、同時期にデザイナーの師匠が亡くなったことも重なり「新しいことを始めないといけない」という気持ちが強くなりました。

そこで始めたのがPCでデザインをする仕事です。

”PCでデザイン”とは言っても、まだCPUの性能が低く、細かい作業まではできませんでしたが、この時にPCと触れ合うようになりました。

1992年、PCで印刷物を制作していたDTPデザイン会社(DTP:デスクトップパブリッシング)に入社し、その後10年間会社員として働きました。

当時は「IT革命」よりも前の時代であり、デジタル印刷の技術を一気に加速させるDTPが注目されていた時代です。

PCの性能が高まるにつれて、AdobeやQuarkXPress(本や印刷物の編集を行うソフト)などを使いながら、チラシ・パンフレットなどの印刷物を制作していました。

入社当初はあくまで紙媒体の制作がほとんどでしたが、2000年代になるとインターネットが普及したことで企業のホームページ制作の需要が高まっていきます。

その頃からHP制作に触れ始めるようになり、徐々にWEB関係の仕事に関われるようになりました。

創業当初:40歳で創業

Q:DTPデザイン会社への入社でホームページ制作との接点が生まれたのですね。そこからどのようにして創業に至ったのでしょうか?

会社員をしていた頃から、独立したい気持ちは持っていました。

創業は入社して10年、5人目の子供を授かるタイミングで決意しました。

家庭が大変でしたが、HP制作であればパソコン1台で起業できると気楽に考えておりました。

また、世の中的にも会社のホームページを綺麗に作りたいといった需要が高まっていることを感じ、チャンスはあると思っていました。

2003年、机1つ、パソコン1台で、五反田で創業に至りました。

Q創業時はどのようなサービスが主軸でしたか?

創業当初の2003年頃は、大手企業のHP制作の仕事が大量にありました。

エルプランニングは企画、デザイン、コーディングの専門集団として、大手の下請けの仕事が3年ほど続きました。

多数のフリーランスの方を束ね、1年間で数万ページ近くのコーディング等をしたこともございました。

Q:2003年だとインターネットも普及し始めた時代ですね。創業当初に苦労した点を教えて下さい

苦労した点は、下請けでの業務による経営の不安定さです。

創業から3年ほどは、大手企業からの案件を多数いただき、会社としては好調でした。

しかし、HP制作は納品時に一気にお金が入る一方で、ストック型ではないため売上が積み上がっていきません。
また、下請けとしての業務が中心だと、会社の独自性、強みをつくりだす事がなかなかできません。

このような危機感は当時から抱いていたものの、日々の業務をこなすので精一杯になってしまい、リスクヘッジが出来ない状況でした。

そんな中、エルプランニングが風評被害対策やSEO対策等のサービスを始めるに至る、大きな出来事が起こります。。。

(後編へ続く)

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