店舗集客においてもはや欠かせないものとなっているGoogle Map。そして、Google Map上での上位表示を目指す上で重要なのがMEO対策です。
SEO対策やリスティング広告に比べて改善しやすく、店舗側のスタッフでも対策できるものではありますが、その手間や効率を考えると専門的な知識を持った業者に依頼したいと考える店舗責任者も多いでしょう。
この記事では、「MEO対策をやってみたいけれど業者に頼む場合にいったいどれくらいの費用がかかるか相場がわからない」「MEO対策を行った際の費用対効果はどうなんだろう?」と考えている方に向けて、MEO対策の費用相場やMEO対策業者を選ぶポイントについて解説しています。
MEO対策とは?MEOの基礎知識
MEO対策とは「地域名+業種・業態名」(例「五反田 カフェ」、「原宿 美容室」)などで検索した時にGoogle Map上で自店舗のGoogleマイビジネス情報を上位化し、店舗集客につなげる対策をすることを指します。
MEOとは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略称です。
引用:Google
MEO対策を行う際の費用
MEO対策の費用形態は店舗側にとってわかりにくいことが多いかと思います。
ここでは、実際にMEO対策を専門業者に依頼する場合の費用形態について詳しくご紹介します。
MEO対策の費用相場
MEO対策の費用相場を表にすると以下のようになります。
項目 | 平均的な相場 | 備考 |
初期費用 | 1万円~5万円 | 業者によっては無料 |
月額固定型 | 月額3万円~5万円 | 成果の有無は関係なく課金 |
成果報酬型 | 日額約1,000円~2,000円 | 成果が出た日のみ課金 |
MEOの価格は、対策するキーワード数や業者が行う施策内容などによっても変動していきますので、詳しくは気になる対策業者に直接問い合わせて比較することをおすすめします。
とはいえ、リスティング広告やSEO対策などの従来のWEB集客の方法と比べると、MEO対策は比較的安価な料金でできる対策だと言えます。
業者にWEB集客対策を依頼した場合の費用相場
- リスティング広告:最低出稿金額30万円/月~
- SEO対策:10~50万円/月
MEO対策の価格が異なる理由
MEO対策の価格が異なる理由は、ひとえに「MEO対策」と言っても業者によって施策内容や手法が違うためです。
費用の出し方も業者によって当然異なりますが、一般的には「かけられる費用」の多い方がMEO対策で行える施策が増えます。そのため、一概に「安いから良い」とは言えないのが現実です。
MEOの費用はどのような内訳?契約別に解説
MEO対策の契約形態は業者によって異なり、初期費用はかかるのか、料金は成果報酬型と月額固定型どちらなのか、などが分かれています。
契約期間については、6ヶ月または1年の最低契約期間としているのが一般的です。満了後は1ヶ月毎の自動更新としている業者が多い傾向にあります。もしお試しでMEO対策を行いたい場合には、6ヶ月の期間から開始すると良いでしょう。
契約形態を選べる業者もあるので、どのような種類があるのかは依頼を検討している業者に確認しておきましょう。
ここでは、初期費用をはじめとしたMEO施策費用の内訳を「成果報酬型」と「月額固定型」それぞれ解説していきます。
初期費用
まずは、MEOの初期費用についてです。初期費用は業者によっては発生しますが、Googleマイビジネスの登録自体はそこまで複雑な作業ではないため、「初期費用」という名目での費用は取っていない業者も存在します。
初期費用の内訳はGoogleマイビジネスの店舗名・住所・電話番号・説明文・ホームページのURL設定といった内部の基本情報の登録や事前準備などが考えられます。掲載用の写真をプロのカメラマンに依頼する場合は、その撮影費用が加算されている場合もあるでしょう。
業者側の見積りで「初期費用」と書かれている場合は、それがどのような作業を行うための費用なのかを事前に聞いておくと、余分な費用を払わなくて済む可能性があります。
また、Googleマイビジネスの基本的な情報の登録だけであればお店側でも簡単にできる作業になります。
以下の記事では店舗側がMEO対策をするうえで最初に最低限設定しておいた方が良いことを記載しておりますので、参考にしてみてください。
成果報酬型
成果報酬型の場合、「エリア名×業種名」などの組み合わせで4つほどの対策キーワードを設定し、選定したキーワードのいずれかがGoogle Mapの3位以内に表示された日を「成果」と見なす形態を採用している業者が多いです。
「成果」の日数分、つまり「1日あたりの成果報酬費用×成果が発生した日数」が店舗側の支払う金額です。
そのため、月によって店舗側が業者に支払う金額は変動していきます。店舗側としては、成果が発生した日数分だけ業者に支払いをすれば良いのでリスクが少ない契約形態です。
月額固定型
月額固定型はその名前の通り、成果の有無に限らず月額の費用が決まった契約です。月額固定型の場合は成果報酬型と違い、Google Mapの上位に入るかどうかに関わらず費用が発生します。
しかし、月額固定型の場合は成果基準を設けていないために、Google Mapの順位だけに限らず、「投稿」や「情報」といったGoogleマイビジネス内部の情報の適正化など、Google Mapから集客するための総合的な集客対策を行えるメリットがあります。
Google Mapで特定のキーワードで自店舗のGoogleマイビジネス情報の順位を上げることは集客につなげるために重要なことですが、あくまで集客につなげられるかどうかが一番大事なことです。
そのため、月額固定型のプランは総合的にMEO対策を行いたい店舗に適しています。
MEO対策の費用対効果
MEO対策の費用対効果を考えるには、Googleマイビジネスの「インサイト」機能のデータの推移を参考にすると良いでしょう。
「インサイト」の数字は、自店舗のGoogleマイビジネス情報に関する様々なデータが取れます。
特に「ルートの検索」(お店までのルール検索をした数)や「電話をかける」(店舗に電話をした数)などの数字は実際に店舗へ来店する客数の参考になります。
引用:Googleマイビジネス「インサイト」機能
もし、「ルートの検索」や「電話をかける」が以前よりも増えていれば、ユーザーがお店のことに興味関心をもってアクションを起こしたことになります。
「インサイト」の機能については以下の記事で詳しくご紹介しておりますので、詳細な機能を知りたい方は参考にしてみてください。
MEO対策を業者に任せるメリットとデメリット
MEO対策は、Googleマイビジネスへの登録や運用の知識があれば店舗側でも運用していくことが可能です。しかし、実際の負担や費用対効果を考えると対策業者へ依頼する方がメリットが大きいと言えます。
ここでは、MEO対策を専門業者に任せるメリットとデメリットについて解説していきます。
MEO対策を業者に依頼するメリット
【MEO対策を外注するメリット】
- Google Mapからの集客を最短で行える
- 店舗は店舗の運営に集中できる
- MEO対策を行う人材の確保が不要になる
- Googleの最新の情報を取り入れた対策ができる
- 業者からMEO対策の最新の情報が入ってくる
MEO対策を業者に依頼する最大のメリットは、Google Mapからの集客を最短で行えることです。店舗側でもできる施策とはいえ、担当スタッフの手間や労力を考えると、専門的な知識を持った業者に任せてしまった方が良いと考える責任者も多くいます。
Google Mapのユーザー数は2022年時点で10億人を突破しています。上手く業者を使ってMEO対策を行い、効率的な店舗集客を実現すれば、売上UPも充分に見込めます。
参考:App Annie Japan、「Googleマップアプリ10億ダウンロード突破」について発表|日本経済新聞
MEO対策を業者に依頼するデメリット
【MEO対策を外注するデメリット】
- 費用がかかる
- MEO対策のノウハウが自店舗に溜まりづらい
- 対策業者が多すぎてどこに依頼すれば良いのか決められない
MEO対策を業者に依頼するデメリットは、外注してしまうことにより自店舗にMEOのノウハウを持ったスタッフが育たないという点だと言えます。
費用面もネックだと言えますが、前述しているように「安いから良い」という訳ではありません。依頼する業者を決める時点で複数の業者をピックアップし、一番信頼できる業者を選ぶ手間がかかってしまう点もデメリットとも言えます。
もし、「軌道に乗るまでは外注し、将来的には自店舗のスタッフで対策を行いたい」と考えている場合には、MEO対策のコンサルティングプランを用意している業者を選定すると良いでしょう。業者とのやりとりの中で少しずつMEO対策のノウハウを蓄積させることができます。
MEO対策の業者選びに失敗しない4つのポイント
MEO対策をサービスとして提供している業者は多くあります。そのため、いざMEO対策を外注しようとしても、業者選びに難航してしまう担当者も多くいます。
MEO対策の業者選びで、必ず押さえて欲しいポイントは以下の4点です。
- 対策実績が豊富かどうか
- 適切なキーワード選定をしているか
- 順位計測が適切かどうか
- Googleのガイドラインに準拠した施策を行っているかどうか
それぞれのポイントや、その理由について以下で解説していきます。
対策実績が豊富かどうか
MEO対策はノウハウがあればどの業者でもサービス提供が可能です。そのため、MEO対策をサービスとして提供する業者は多くあります。しかし、対策実績が少ないとノウハウが溜まりにくいため、業者側が効果的な施策を行えない可能性があります。
最短で目標を達成したい場合には、業者の対策実績の数が今までどれくらいあるのか、成功事例としてどのような実績があるかを確認してみると良いでしょう。
また、自店舗のビジネスと関連する業種で対策実績があるか、ということも業者選定で意識した方が良いポイントです。同業種での対策実績があれば、MEO対策で目標達成する可能性が高くなります。
それぞれの業者のサイトに掲載されている対策事例は最低限しっかり確認しておくと良いでしょう。相談や見積りの際に細かい情報を聞くことができれば、より安心です。
適切なキーワード選定をしているか
MEO対策を行う場合、最初に「対策するキーワード」を選定することになります。
MEO対策では、選定するキーワードが自店舗の狙いたい商圏エリアに入っていて、自店舗のビジネスとマッチしているかどうか、という点が成果を出すポイントのひとつ。
自店舗のビジネスに関しての理解がないと、的外れなキーワードが選定されてしまいます。依頼予定の業者が「自店舗のことをしっかりと調べているか」「自店舗のビジネスについて理解しようとしているか」ということを確認しましょう。
狙いたい商圏から外れていて、自店舗のビジネス内容と関係のないキーワードで対策を行ってしまうと、期待した効果を得られず、費用をかけて対策を行ったことが無駄になってしまいます。
順位計測が適切かどうか
Google Map上でのGoogleマイビジネスの店舗の順位は計測する地点(位置情報)によって大きく変動します。Google Mapは仕様上、ユーザーが現在いる地点の近くの店舗を表示しやすい傾向にあることがわかっています。
つまり、「実際に順位計測を行いたい地点(最寄り駅など)」と「実際の店舗があるエリア」が離れている場合、それぞれの表示結果(順位)が違ってしまう可能性があるということです。
それを踏まえ、効果測定の位置情報をしっかりと設定でき、提示できる業者を選ぶことは必須の条件と言えるでしょう。
また、成果基準を明確にするという点で、MEO対策を依頼する業者が「順位チェックツールを持っているかどうか」という点も確認した方が良いポイントのひとつです。
順位チェックツールが共有されていれば、店舗側の担当者も簡単に対策キーワードでの順位推移や計測値を確認することができます。依頼する業者との信頼関係を担保するという意味でも、ツールの活用は有効です。
Googleのガイドラインに準拠した施策を行っているかどうか
Googleは、Google MapやGoogleマイビジネスを利用するにあたって、詳細なポリシーとガイドラインを公開しています。
MEO対策を依頼する業者を選ぶ際には、施策担当者がこのポリシーやガイドラインをしっかりと把握しているか、守っているかどうかも選定のポイントとなります。
なぜなら、ポリシーやガイドラインに違反し続けると、最悪の場合はアカウント自体が使用不可能になってしまうおそれがあるためです。
Googleのポリシーやガイドラインについては、施策を外注する・しないにかかわらず店舗の責任者も把握しておくと安心です。
参考:ビジネス プロフィールに関連するすべてのポリシーとガイドライン – Google ビジネス プロフィール ヘルプ
まとめ|MEO対策は費用だけではなく施策内容も確認して業者を見極めよう
MEO対策は従来のWeb集客と比べて比較的安価に導入できて、なおかつ集客につながりやすい施策になります。
MEO対策といっても業者によって提供している施策内容に違いがあるので、費用も異なってきます。業者から話を聞くなかで、自店舗の目標に沿った最適なプランを案内してくれる業者を選定することをおすすめします。
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