今や誰もがスマホを持ち、SNSやネット上に気軽に口コミやコメントを残せるようになりました。組織や学校などの仲間内の悪口も、実際の陰口だけではなくネット上で愚痴を言いあったりするようになっています。
今回は、そんな悪口がよく書き込まれるサイトと、書き込んでしまった(書き込まれてしまった)悪口の対策方法をご紹介します。
悪口が書かれやすいサイト
まずは悪口が書かれやすい代表的なサイトをご紹介します。
5ちゃんねる
5ちゃんねるとは、様々なトピックについて意見交換がされる国内有数の巨大匿名掲示版です。5ちゃんねるの前身は「2ちゃんねる(2ch.net)」で、2017年に運営権がフィリピンの法人に譲渡され、現在は「5ちゃんねる(5ch.net)」に名称が変わっています。
もともとは、コアなネットユーザーが書き込みを行う独自の掲示板で、それほど一般的なものではありませんでした。しかし、現在ではほとんどのネットユーザーがその存在を知っていますし、企業や団体に対してそれぞれスレッドが立てられていたりします。
匿名性が高いので、悪口はかなり多く、過激な内容や個人名なども書き込まれたりします。
爆サイ
5ちゃんねると似たような掲示版ですが、認知度は5ちゃんねるには及びません。地域ごとにサイトが分かれているのが特徴で、ローカル版5ちゃんねるといったところでしょうか。
5ちゃんねる同様、様々な事柄についてスレッドが立ちますが、地域が狭まっている分、より個人が断定できるような内容も投稿されやすくなります。
新・学校悪口掲示板 ホーム
小学生~中高生の年代のユーザーの書き込みが多いサイトです。基本悪口ばかりですが、学校や家庭内の愚痴が書き込まれるだけではなく、趣味の話などユーザー同士のコミュニティとして使われていることもあります。
学校系悪口サイトについて
一昔前までは、学校の悪口といえば、特定の学校についての話題が書き込まれる「学校裏サイト」と呼ばれるものが主流でした。在校生や卒業生が書き込むことが多く、ユーザーも比較的若いため、個人情報に対する扱いの意識が低く、当然悪口の投稿がメインなので、サイトがいじめの温床になっていたりしました。ネット上のことなので、なかなか学校が対策を行うことは難しく、いじめが発覚しづらいサイトです。
しかし最近は学校内の悪口は、わざわざ学校の裏サイトへの書き込むよりも、もっと手軽なTwitterやLINEなどのSNSが主流になってきています。こちらはさらに閉鎖的なコミュニティなので、教師や保護者がなかなか問題に気づけないことが課題になっています。
悪口・愚痴・ストレス発散掲示板
名前の通り、悪口を書き込むためのサイトです。書き込みは匿名ですが、具体的な地名や職場、学校名、個人名などが書き込まれていることも少なくありません。内容もかなり過激です。
5ちゃんねるのように、スレッドがあるわけではないので、ユーザーが同じトピックについて交流するわけではなく、それぞれ言いたいことを書き込んで流れていく仕様になっています。
独り言愚痴掲示板
こちらもトピック等でスレッドが分かれているわけではなく、個々が言いたいことを自由に書き込んでいきます。個人情報の投稿が禁止と明記されているため、上記の「悪口・愚痴・ストレス発散掲示板」より過激さはましかもしれません。とは言っても、愚痴や悪口専用の掲示版なので、似たような内容は書き込まれています。
悪口サイトへの対処法は?
上記のようなサイトには、削除フォームが設置されている場合があります。しかし、それに削除希望を送れば解決!というわけにはいきません。削除申請をすることで、火に油を注ぐ事になり、さらにネガティブな投稿がされることもあります。サイトによっては、削除申請の方法が複雑であったりもするため、個人の判断で削除申請を行うのはあまりおすすめしません。
また、削除申請を送っても、対応してくれる場合としてくれない場合があります。削除してもらうためには、ガイドラインに反しているかどうかが重要で、ただ自分が書き込みを後悔しているからという理由だけでは削除できませんし、他人の書き込みでも同様です。明らかなプライバシーや人権侵害などにあたる投稿の場合は、対応してくれることが多いです。
⬇ 5chの削除について詳しくはこちら
削除の可否や申請方法については弁護士へ相談するのが確実です。特にWebに強い弁護士であればなお心強いですね。
書き込みの削除申請は本人か法定代理人になる弁護士以外が行うと、弁護士法の非弁行為にあたり、法に触れる可能性があります。「書き込みの削除ができる」と謳う業者には注意が必要です。
削除ができたとしても、5ちゃんねるのようなサイトは多数のコピーサイトが存在します。そのすべては削除しきれないので、難しいところです。
悪口サイトの書き込み削除ができないときは?
個人で削除申請をしても、弁護士へ相談してみても、どうしても削除できないサイトやコメントもあります。そういう場合は、削除を諦めて、できるだけ悪口サイトが目立たないようにするのが得策です。
それができるのは「逆SEO」という方法です。任意のキーワードの検索結果で自社サイトの順位を押し上げる「SEO」の逆で、順位を下げることを目的としているので「逆SEO」と呼ばれます。目的は逆ですが、手法としてはSEOと同じことを目立たせたくないサイト以外のサイトに行います。
悪口サイトの順位を下げても、投稿がそのままなら意味ないじゃん!と思う方もいるかと思いますが、そんなことはありません。
検索結果の順位はクリック率に大きく影響しています。Google検索でのクリック率は1位のサイトは28.5%ですが、10位は2.5%と見られる確率が全く違ってきます。
参考:SISTRIX社
4位以下は約10%以下のクリック率ですので、上位3位から順位が下るだけでも人の目につく可能性はぐっと減少しますし、2ページ目まで押し下げることができれば更に見られる確率は下がります。
SEOと同様に時間とお金のかかる施策ではありますが、どうしても悪口サイトの書き込みが気になるという方は検討してみてください。
⬇ 逆SEO対策について詳しくはこちら
まとめ
主な悪口サイトと対策方法をご紹介しました。
こういったサイトには匿名だからといって安易な気持ちで書き込まないことが大切です。匿名といえど、誰が投稿したか突き止めることはできますし、最近は訴訟になることも増えています。自分について誰かに書き込まれてしまいなんとかしたい場合は、あまり気にしすぎるのはよくありませんが、弁護士や風評被害対策会社へ相談してみてください。
こういったサイトはトラブルの元になりやすいので、利用したい場合は適切な知識をもって付き合っていきましょう。
ネットの誹謗中傷、風評対策のプロがお悩みを伺います。
風評サイトやサジェストのお悩みのほか、SNSや口コミサイトの監視など、幅広くご対応可能です。
清水 陽平