今まで美容室の集客では、「ホットペッパービューティー」などのポータルサイトや広告掲載などが主流でした。
しかし掲載料や手数料がかかってしまうこともあり、美容室の負担になってしまったり、クーポンを利用しての来店動機が多いポータルサイトはリピーターを増やしていくことが難しいという声もあります。
そんなお悩みを抱えている美容室必見の集客方法が、MEO対策です。
MEO対策は掲載料などの広告費用をかけずに集客ができるため、今や多くの美容室が続々と対策を初めています。
今回は競合店舗に負けないために、まだMEO対策について知らない店舗やこれから対策を検討している店舗まで、MEO対策の運用方法と、集客に繋げるためのポイントまで詳しくご紹介します。
MEO対策とは
まずはじめにMEO対策とはどういうものか分からないという方に向けてご説明します。
Map Engine Optimizationの略称でマップエンジンの最適化を意味します。
簡単にいうと、ユーザーが「地域名+業種・業態」例)品川_美容室で検索した際に、対象の店舗をGoogleマップ上の上位3枠に上位化させる施策です。
上位化させるためにはGoogleから様々な要素を基に総合的に判断されますが、上位化すればするほど、露出度やブランディングの向上、サイトや店舗の流入にも繋がりやすくなります。
MEO対策のメリット
MEO対策で店舗を上位化させるほど店舗の流入などに繋げやすくなるとご説明しましたが、その他どのような特徴やメリットがあるのかご紹介します。
無料ではじめられる
MEO対策は基本的には誰でも無料で始めることができます。
Googleマイビジネスへの登録が必要になりますが、特別難しい作業などはありません。
平均して数十万円の費用がかかってしまうSEO対策やリスティング広告と比べて、気軽に始められるため広告費用がなかなか出せない店舗でも導入しやすいのが魅力です。
ポータルサイトよりも上位表示されやすい
美容室では「ホットペッパービューティー」や「楽天ビューティー」といったポータルサイトに掲載している店舗も多いですよね。
知名度や利用者数から考えると集客方法として有効ですが、Googleマイビジネスはポータルサイトよりも上位に表示されやすい特徴があるため、Googleマップでも多くのユーザーにアプローチが可能です。
また直接店舗の情報が表示されるので視認性も高く、気になる店舗があればそこからすぐにサイトを見たり、予約をしたりなどと流入に繋げやすいのが特徴です。
インサイト機能で費用対効果・店舗改善に役立てる
Googleマイビジネスでは、インサイト機能という簡易的に流入解析ができる機能がついています。
投稿した内容や写真がどのくらい閲覧されているのか、サイトや店舗への流入に繋がっているかなど、確認することができます。
それと併せて新規顧客数や、売り上げなどと一緒に分析してみることで、MEO対策の費用対効果や集客に繋げるための店舗改善に役立てることができます。
以下、一部の機能をご紹介します。
- マップや検索での店舗の表示回数
- 写真や動画の閲覧数
- 投稿の閲覧数
- ウェブサイトのアクセス数
- 電話での問い合わせ数
- ルートでの検索数
MEO対策のはじめ方
MEO対策を始めるためにはいくつか事前に準備をしておく必要があります。
これから対策を始める店舗は必ず確認しましょう。
Googleマイビジネスへの登録
まず、Googleマイビジネスに店舗が登録がされているか確認しましょう。
Google検索やGoogleマップで「店舗名+(地域名)」で検索してみて、下記のように右側に店舗情報や、赤いピンが表示されていれば登録済みです。
まだ登録がされていない店舗は、登録手順を以下の記事で詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
オーナー権限の取得
Googleマイビジネスに登録をしていても、オーナー権限がないとマイビジネスの情報を自由に使うことができません。
権限がないとGoogleやユーザーから勝手に情報を編集されてしまう可能性があります。
以下の手順に沿って必ずオーナー権限の取得は行いましょう。
Googleマイビジネスヘルプ|ビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストする
Googleマップで店舗を上位表示させるためには?
では本格的にMEO対策で、店舗を上位に表示させるためにはどうしたらいいのでしょうか。
ご紹介します。
マイビジネス情報を充実させる
1つ目は、マイビジネスで登録できる情報はすべて登録しておくことです。
情報が豊富なマイビジネスほど、ユーザビリティからの観点からGoogleやユーザからの評価が高まり、上位表示に繋がりやすくなります。
以下の項目など参考に、情報がきちんと網羅されているか確認しましょう。
- 店舗名
- 業種
- サービスカテゴリー
- 住所
- 電話番号
- 感染症予防対策情報
- 営業日/営業時間
- 公式ホームページURL
- 写真
- 最新情報・イベント情報
- 商品情報
- 口コミ
口コミの評価と管理
MEO対策において、口コミの評価も重要です。
口コミはユーザーが店舗を選ぶ際に重要な要素となるため、口コミが評価が高い、投稿数が多い、それに対して返信をしている店舗ほど評価が高くなります。
口コミの数が少ない店舗は、来店したお客様に口コミ投稿をしてもらうため工夫が必要になります。
しかし投稿してもらうためにお金や商品を渡すなどの行為は、Googleのポリシー違反に該当する可能性があるため気を付けましょう。
Googleマイビジネスポリシー|禁止および制限されているコンテンツ
また良い口コミ、悪い口コミ関わらず全てに返信をしておくことは、そのマイビジネスを見ているユーザーからの印象も良くなるため、こまめに行うと良いでしょう。
対策キーワードは適切か
集客したいキーワードを意識した運用も重要です。
例えば「渋谷_美容室」で検索した際にマイビジネスを上位表示させたければ「渋谷」「美容室」というキーワードをいれた情報発信を行っていくと効果的です。
しかしGoogleはその検索した場所から、店舗の距離がどれくらい近いのかも上位表示させる際の判断軸としています。
例えば「渋谷_美容室」のキーワードで集客をしたい時には、渋谷駅から近い美容室ほど評価されやすい可能性があります。
同じ渋谷区でも実際の店舗が恵比寿や代々木といったところにあると、ユーザーのニーズともずれるため評価がされずらく、そのまま離脱にも繋がってしまう傾向があります。
そのため「恵比寿」「代々木」といったようにさらにエリアを絞ったキーワードをいれた情報発信、運用をしていくことで「恵比寿付近で美容室を探している人」のような、より確実なターゲットにアプローチがしやすくなります。
きちんと自分の店舗のエリアと、集客したいターゲットがマッチしているかを考えることが上位表示させるために重要になります。
美容室がするべき集客へ繋げるための運用方法
ここまでは、業種問わずにMEO対策でするべき運用方法をご紹介しました。
では、美容室の場合はどのようなことを特に意識していけば良いのでしょうか。
以下で解説していきます。
ビジネス属性を詳細に設定する
ビジネス属性とは、店舗情報に関する詳細をユーザーに伝えるために「属性」を選択できるようになっています。
選択した属性は以下のように、マイビジネスのプロフィールとしてトップに表示されるようになります。
属性を追加しておくと、Google検索やGoogleマップ内で属性に該当するワードと一緒にユーザーが検索した際に、該当する店舗が検索結果に表示される可能性が高くなります。
各店舗がそれぞれ関連性の高い属性を詳細に設定しておくことで、ユーザーの来店意欲を高め、集客にも効果的です。
ビジネス属性はGoogleマイビジネスにログインし「情報」タブの「ビジネス所有者提携情報」から選択ができます。
【属性一覧】
- バリアフリー
- 設備
┗無料Wi-Fi
┗有料 - 健康、安全
┗スタッフの検温あり
┗要マスク - お支払い
┗クレジットカード
┗現金のみ etc.
属性の中には、一部の国や地域、一部の業種でしか選択できないものもあります。
ビジネスの種類によって、設備やお支払い方法、バリアフリー サービス、LGBTQ フレンドリーであるかどうかについての属性が表示されます。
Googleマイビジネスヘルプ|属性の追加、編集
商品タグの活用
美容室ではやはりどのような施術、メニュー、ヘアケア商品が置いてあるのかなどがわからないといけませんよね。
特にホットペッパービューティーなどの他媒体での集客を行っておらず、Googleマイビジネスのみで集客を行っていきたいと考えている店舗は、より詳細に登録していかないといけません。
こちらもGoogleマイビジネスの「商品」タグから追加ができます。
美容室では以下のような項目を入れておくと良いでしょう。
- 施術メニュー/コース
┗カット・カラー・トリートメント
┗ブリーチ・パーマ・縮毛矯正
┗髪質改善 - ヘアケア商品
┗シャンプー・トリートメント
┗スタイリング剤 - ヘアスタイル
┗メンズ
┗レディース - スタイリスト紹介
┗勤続年数
┗得意な施術 - クーポン
┗新規限定
┗リピーター限定 etc.
商品タグにはユーザーがよりイメージしやすいよう、なるべく詳細に登録しておきましょう。
- メニュー/コース内容の詳細各
- メニューの写真
- 金額表記(税込みか税抜きか)
- スタイリストの詳細
- カテゴリー別に分けているか
写真・動画の充実
写真や動画が多ければ多いほど、店舗の雰囲気が伝わりやすくなります。
ここの店舗に行ってみたいと思ってもらうには、どのような情報を届けるのが良いのかお客様目線で考えながら行っていくと良いでしょう。
投稿例)
- 店舗の外観・内観
- 施術中やスタッフの様子
- スタイリング
- 販売商品
定期的な投稿を行う
マイビジネスには投稿が機能がついており、店舗の特徴や最新の情報まで自由に投稿することができます。
上記で紹介した商品タグや写真の投稿も含め、Googleは更新頻度の高いマイビジネスを高く評価する傾向があります。
古い情報をいつまでも載せていたり、詳細な情報が載っていないなど、ユーザーにとって不安な要素があるとそのまま離脱に繋がってしまう可能性があります。
これを載せなければいけない!という決まりはないので、店舗の特徴や、季節やイベントにあわせたメニューの紹介、ブログやInstagramで発信している投稿でも良いので、週1~3回の投稿を行っていくと良いでしょう。
MEO対策に不安がある店舗は運用代行会社にお願いしてみる
ここまでは、自分達でできるMEO対策についてご紹介しました。
しかし「これを自分達だけでやるのに不安があるなあ…」「何店舗もあるのに全部行うのは大変だ…」という美容室も多いのではないでしょうか。
そんな時は、MEO対策を行っている会社に依頼してみるもの一つ手です。
上記でご紹介したような、上位表示させるためるための施策の他、店舗の一元管理や店舗の競合状況を調査したうえで対策キーワードの選定まで行ってくれます。
美容室の集客にはMEO対策は必須
いかがでしたでしょうか。
美容室は競合も多い業界のため、集客に繋げるためにはこの先の差別化が重要です。
そのためにはMEO対策は必須です。
それぞれの店舗によって初めに取り組むべき点や強化していくべき点は異なります。
弊社のMEO対策では上位表示させることだけが目標ではなく、その先のサイト流入や店舗集客に繋げるための方法を総合的にサポートさせていただいております。
これからMEO対策を始める店舗や、なかなか運用がうまくできていない店舗は1度弊社にご相談ください。
基本的なアドバイスから集客繋げるための導線づくりまでご提案させていただきます。
競合に負けない店舗集客を一緒に行いましょう。