ヨガ教室を運営するなかで、みなさんが1番苦戦する部分はどこでしょうか?
それは「集客」です。
「色々な集客方法を試してみたけどいまいち効果がない…」「最近新規の生徒さんが減ってきているな…」などと、頭を悩ます教室も多いでしょう。
しかし、ただ集客をするといっても、やみくもに色々な方法を試すだけでは生徒さんの増加にはつながりません。
まずは事前に必要な準備や分析をしながら、それぞれの教室にあった方法を見つけだすことがとても重要なのです。
今回はそんな事前準備から教室づくりの方法、そして今絶対に取り組むべき集客方法をご紹介します!
この記事を読んで、生徒さんをどんどん増やしていきましょう!
まずはここから!ヨガ教室が集客する前に必要な準備
はじめに、集客する前に必要な準備からしていきましょう。
いきなり具体的な集客を実践しても、ターゲットやアプローチ方法が間違っていると上手く集客はできません。
焦らず、まずは以下のことを行ってみましょう。
コンセプト・強みを見つける
ヨガ教室といっても本当に多くの数の教室があります。
そんな中で、重要になってくるのが差別化です。
他の教室と比べて何が違うのか、強みは何かなど、違いを明確にすることで各教室にあった集客方法ができます。
【例】
- 夜遅くまで通える
- 男性専用
- シニア向け
- 個人スタジオ
- 駅から徒歩3分
- キッズスペース完備 etc.
ターゲットを明確にする
自分たちの教室のコンセプトや強みが分かったら、次はターゲットです。
ターゲットが明確になると、そこに向けたアプローチや情報発信ができます。
例えば上記であげたコンセプトの例でいくと、以下のようにターゲットが絞られてくると思います。
【例】
- 夜遅くまで通える
ターゲット:お勤め帰りのOLや主婦さん、男性 - 個人スタジオ
ターゲット:マンツーマンで本格的にヨガを学びたい/人目が気になってなかなか入会できない - キッズスペース完備
ターゲット:子育て中のママさん
入会までのステップを知る
コンセプト、ターゲットが明確になったら、次はその生徒さんとなり得る人たちが、どのように入会までのステップを踏むのか、改めて考えてみましょう。
これを知ることで、各過程にいるターゲットに対してそれぞれどのようなアプローチをしていくべきか明確になります。
①ヨガスタジオの存在を知ってもらう
その教室のことをまだ知らない人に対しては、まずは認知させることが必要です。
認知させるのに有効な集客方法は、チラシやフリーペーパーの配布、SNS発信、広告などがあります。
詳しくは下記の「ヨガ教室に適した集客方法」で紹介しています。
②興味をもってもらう
ヨガ教室の存在を知ってもらったら、その次のアクションにつながるよう、興味をもってもらうことが必要です。
興味をもってもらうには、その教室の情報が重要です。
基本的な情報はもちろん、教室やレッスンの風景、先生や生徒さんはどんな人がいるのかなど、SNSやホームページなどを使って、できる限りの情報は発信していきましょう。
生徒さんが教室を選ぶ基準はそれぞれです。
その特徴の1つが、入会までのきっかけとなる可能性があります。
③体験レッスンに来てもらう
体験レッスンでは自分たちのレッスンの良さを知ってもらうことが必要です。
体験レッスンまでのアクションにつなげるためには、ホームページやチラシ、ブログなどで実際の体験レッスン内容や様子の発信、友達との体験歓迎など、体験レッスンに行きたいと思わせられるような文言での宣伝や仕組みを考えていきましょう。
④生徒になってもらう
そして最後は、入会です。
ほとんどの方は体験レッスンを通して入会を決めます。
生徒になってもらうには、体験レッスンの内容の他、教室の雰囲気やレッスン後のアフターフォローが大切です。
生徒さんの不安や質問に対して真摯に対応しつつ、入会キャンペーンや特典を案内してあげると良いでしょう。
思わぬ落とし穴に注意!ヨガ教室が失敗しがちな例
次に、ヨガ教室を運営していくなかで陥りがちな失敗例をご紹介します。
自分たちの教室も当てはまっていないか、こちらも事前にチェックしておきましょう。
知りたい情報が載っていない
ヨガに興味のある方が検索をしたときに、欲しい情報が載っていない、情報量が少なすぎると、検索した人は不安や不信感を覚えてしまいますよね。
情報の乏しさは離脱につながってしまいます。
以下の項目を参考に、まずは基本情報に漏れはないか確認してみましょう。
・教室名
・住所/電話番号
・営業時間
・写真(教室内外・スタッフ等)
・レッスン内容/料金
・申し込み方法
・先生、生徒の紹介
資格をアピールしすぎる
これは、ヨガ教室を運営している方にとってはどうして?と思う方も多いかもしれません。
ヨガの資格には、RYT200資格・E-RYT200資格・RPYT資格など本当にたくさんの資格があります。
ただその資格をアピールしても、インストラクターの経験者などでなければ、ほとんどの人はその資格にどのような意味があるのか分かりません。
それよりも、過去にどのような経験を積んできたのか、どのようなレッスンを心掛けているのか、またどのような体の悩みが解決されるのかなどをアピールする方が興味をもってもらいやすくなります。
メニューが多すぎる
メニューを豊富にした方が、その分たくさんの生徒さんが集まりやすいと考えがちではないでしょうか。
実はそれは逆効果なんです。
メニューが多すぎてしまうと結局どのメニューが自分にあっているのか分からなくなってしまいます。
メニューは最低限にしつつ、そのレッスンを受けることでどのような効果があるのか、各メニューそれぞれどんな悩みをもった人が受けているかを明記しておくと良いでしょう。
一度にたくさんの集客方法を試しすぎる
これは、特に開業したばかりの教室がやりがちな例でしょう。
一度にたくさんの集客を行うと、それぞれの効果が分かりずらかったり、ターゲットとずれた媒体に対して無駄な広告費用をかけてしまうなど、リスクが高くなります。
コンセプトやターゲットを明確にしたうえで、どの集客をすべきか優先順位をたてて順番に行うのが賢いやり方です。
「はやく生徒さんを集めないと…!」「とりあえずたくさんの集客を実践していけば、体験レッスンや入会数も増えるでしょう」などと、あれもこれも手を出すのは危険ですのでやめましょう。
ヨガ教室に適した集客方法
では、ここからはヨガ教室の集客に適した具体的な集客方法をご紹介します!
チラシ・フリーペーパー
チラシやフリーペーパーといったオフラインでの集客は、拡散性は低いものの、地域住民や直接ターゲットになりそうな人に向けて自分たちの手で配布できたりします。
またネットをあまり使わない層に向けてのアプローチもできるので、特にシニア向けのメニューもあるヨガ教室にとっては、有効でしょう。
ヨガ教室は通いやすさも、入会する際に大きな決め手の1つになります。
まず地域住民に認知してもらうことも、集客の第一歩となるでしょう。
紹介制度
「生徒さん1人増やすのも、やっとだ…」という方は、紹介制度を導入してみるのも良いでしょう。
実践に入会をしている人の意見や口コミは最も信頼性の高い情報です。
入会を迷っている人はもちろん、今まであまり興味のない人にも紹介をしてもらうことで新たな生徒さんになる可能性もあります。
もちろん紹介制度は、紹介する人にもメリットなるような特典やサービスをつけてあげることも必要になります。
ただ紹介制度は特典だけに頼らず、ここを紹介したい!と思ってもらえるような教室づくりも重要となるので気を付けましょう。
出張ヨガ
どうしてもスタジオのみの閉鎖的な空間になってしまうヨガ教室ですが、施設やヨガイベント出展してレッスンを行うことで、より多くの人に自分たちの教室の存在を知ってもらえます。
ホームページ
ホームページは自分たちの教室のコンセプトや載せたい情報、アピールしたい点など自由に盛り込めるのがメリットです。
チラシやSNSで発信した内容について、もっと詳しく知りたいと思えば、ほとんどの人がホームページで詳細情報を調べようとします。
SNS宣伝
SNSでの情報発信は今や必要不可欠です。
特に女性の利用が多いヨガ教室では、Twitterの他、Instagramでの発信に力をいれている教室も増えています。
Googleマイビジネス
Googleマイビジネスとは、Googleが無料で提供している店舗情報を管理できるツールです。
これは私もイチオシな集客方法ですので、次の章で詳しくご紹介していきます。
結局はどれが1番?おすすめの集客方法はMEO対策
MEO対策とは、先ほどご紹介したGoogleマイビジネスを使った集客方法です。
MEO対策は教室の認知からブランディング、情報発信からユーザーとのコミュニケーションまですべて一括でできてしまうとても便利な集客方法です。
以下で解説していきます。
MEO対策とは
Map Engine Optimizationの略称でマップエンジンの最適化を意味します。
例えばユーザーが「地域名+業種・業態」(例:五反田_ヨガ)で検索した際に、対象の教室をGoogleマップ上の上位3枠に上位化させていく施策です。
日本の検索エンジンシェア率はGoogleが7割強といわれています。
それだけ多くのユーザーが使うGoogleで、自分たちのヨガ教室の情報が上位化すればするほど、ユーザーに対して幅広いアピールができます。
はじめるべき理由
まず1つ目は、誰でも無料ではじめられるという点です。
MEO対策はGoogleアカウントがあれば、誰でもはじめられます。
平均して数十万円の費用がかかってしまう広告やSEO対策と比べて、気軽にはじめられるため、まずは広告費用をかけずに、MEO対策からやってみるのもおすすめです。
Googleマップの上位3位以内に自分たちの教室が入れば、広告枠やSEO対策でサイトを上位化させるよりも上位表示されやすい傾向があります。
また、直接教室名が検索結果のファーストビューに表示されるため、ブランディングや認知度向上が期待できます。
②で述べたとおり、表示された教室の情報が気になれば、そのままルートの案内、サイトや口コミの閲覧、問い合わせをしたりなど次のアクションに繋げやすいのが特徴の1つです。
Googleマイビジネスには、簡易的に流入解析やアクション分析ができるインサイト機能がついています。
(以下、一部機能)
- サイトへのアクセス数
- 電話での問い合わせ数
- ルートでの検索数
- マップや検索での店舗の表示回数
- 写真や動画の閲覧数
- 投稿の閲覧数
実践にどれくらい投稿内容や写真がどのくらい閲覧されているのか、サイトや店舗に流入しているのかを確認することができます。
Googleマイビジネスには、ユーザーが口コミやメッセージが送れる機能あります。
また投稿された内容に対してオーナーは返信ができるため、ユーザーと直接コミュニケーションをとることができます。
真摯に対応していくことで、その内容をみた第三者からの印象も良くなり、さらに次のアクションにつながることもあるので、積極的に行いましょう。
集客の次は大事な教室づくり
最後にご紹介するのが、教室づくりです。
いくら集客をがんばって生徒さんを呼べたとしても、実際の教室の雰囲気やレッスン内容が合わなければ入会にはつながりません。
下記を意識した教室づくりを行いましょう。
細かい情報も載せる
これは今回何度も述べている内容ではありますが、情報がたくさん載っている教室ほど、検討しているしてる人の興味関心や安心感が変わってきます。
ホームページやSNS、マイビジネスに載せる情報は、なるべく細かく載せていきましょう。
【例】
- アクセスや立地
- 営業時間
- 先生/生徒の人数
- レッスンの様子
- 設備内容
- 専門性
- レッスン内容/時間/料金
- 決済方法
- 申し込み方法(体験レッスン含む)
- 生徒さんからの声
体験レッスンはマスト
体験レッスンは「入会までのステップ」でご紹介したとおり、入会するか判断する際にとても重要となります。
体験レッスンなしで、掲載されている情報やレッスン風景をみるだけではなかなか入会まで踏み切ることはできません。
納得したかたちで入会してもらえるよう必ず体験レッスンは導入しましょう。
悩みにあわせたレッスン内容
ヨガ教室に通う人は、何らかの体の悩みに対して改善をしていきたいという方が多いでしょう。
体のどこが気になっているのか、どういう効果を期待しているのかなど、実際に入会のタイミングや、生徒さんとのコミュニケーションを積極的にとることで知れる部分もたくさんあります。
そしてその意見や要望をうまく取り入れながらレッスンメニューの作成や変更など行うことで、自然と生徒さんも自分たちを中心に考えてくれると信頼感つながります。
またSNSやホームページなどで、そのレッスンでどのような悩みは解消されるかなど掲載しておくと、集客にも効果的でしょう。
信頼づくりが重要
ヨガ教室の入会や継続を検討している人にとって、決め手になるのは「その教室や先生を信頼できるか」です。
そこで必要になるのがコミュニケーションです。
- 通おうと思った経緯
- ヨガ経験はあるか
- どこか体の悩みはあるか
- レッスン内容などに不安や不満はないか
上記のような内容の他にも、「どこらへんに住んでいるのか?」などと、お互い少しプライベートな話もしてみることで、生徒さんとの距離も自然と縮まるかも知れません。
さらに「この教室、先生なら自分の悩みや不安を解消してくれる」と信頼してもらえれば、長く通ってもらえるかもしれません。
オフライン、オンライン限らず積極的にコミュニケーションはとるように心掛けましょう。
最適な集客方法で生徒さんの信頼を勝ち取る
今回は、ヨガ教室の集客を考えるなかで必要な準備や、集客方法をご紹介しました。
ヨガ教室は、一度信頼を勝ち取ってその教室のファンになってもらえれば、長期的な集客が見込める特徴があります。
おすすめした集客方法や、教室づくりでこれから生徒さんをどんどん増やしていきましょう!