若手向け研修レポート!(第6回)

こんにちは。
まだ12月50日くらいの気分の、経営管理部のKです。
しかし世間ではとっくにバレンタイン商戦が始まっているんだとか……。
1月は、突然電車内で赤ちゃんが産まれちゃったり、突然火山が噴火したり、誰も予想できなかった出来事とともに怒涛のように過ぎていきましたね。

時間が過ぎるのは早い。
そして明日何が起こるかは誰にもわからない。

たまにはバレンタイン商戦に乗っかって、愛する人や日頃お世話になっている人に改めて感謝の気持ちを伝えてみるのも良いかもしれませんね。

さて、今回は若手向け研修第6弾のお話です。
エルプランニングでは、社会人1~2年目の若手を対象に改めて「プロフェッショナル集団を目指す」ための研修を行っています。
講師は和田副社長です。

↓これまでの様子↓

→ 若手向け研修スタート!(第1回)

→ 若手向け研修レポート!(第2回)

→ 若手向け研修レポート!(第3回)

→ 若手向け研修レポート!(第4回)

→ 若手向け研修レポート!(第5回)

前回のテーマは「タイムベースマネジメントの基礎」についてのお話でした。
今回のテーマは「情報収集の基礎」です。

長期的計画立案

今までのマインドの話から具体的に「仕事をしながらどのように自分を磨くか」「いかにそれを習慣にしていくか」というお話を前回のタイムベースマネジメントの基礎から教えていただいています。
今回は、具体的にどう情報収集を行うかというお話です。

まず前提として情報収集をしっかり習慣化させれば、「半年間死ぬ気で頑張れば必ず活路が開ける」そうです。
しかし、死ぬ気の半年を2回やれば1年で2倍成長できるかというとそうではありません。

中学や高校と同じで、何かを極めようとすると2~3年かかります。
2年は月間に直すと24ヶ月、3年は36ヶ月になりますが、前回「人間は1日2割しか集中できない」というお話がありました。
それに当てはめると、約30ヶ月の2割は6ヶ月……つまり半年になります

半年分の時間をバラバラにとれるか、まとめてとれるかは個人によってやはり感覚が違うようですが、副社長曰く「できれば半年を集中的にまとめることがおすすめ」とのことです。
時間を中心として自分をマネジメントしていきましょう。

「さすがに今からプロ野球選手になるのは難しいけれど、上場、企業法務、英会話もそうでしたが、半年真剣にやって歯が経たないということは基本的にはなかったです」
研修に参加している若手よりも年嵩で経験豊富な副社長の実践に基づいているとのことで、非常に説得力があります。
半年間ぐっと集中して、淡々と習慣化できるようになると、2~3年後には極めたいと思っていたことが身についている状態になるのだそうです。

特に結婚や子育て、介護などのライフイベントが起こる(起こす)予定がまだない若い内の方が、3年という時間は自由に使えます。
管理職になって部下の指導もしながら自身も学び、家では家族との時間もとらなければならないという生活になる前に集中して取り組むのが良いとのことでした。

加えて、ちらりとマス目がたくさん描かれた紙を見せてくださいました。(写真参照)

中央に目標を書き、そのために必要なことをその周りに配置し、さらにそれをやるために必要なこと……と外側に向かって細かなタスクを書いていくという手法だそうです。

そのようにやるべきことを箇条書きのリストにするだけでなく図解化しておくと、パッと見で頭に刷り込めそうで良いですね。

具体的にどのように情報を収集するか

では、半年間具体的に何をするべきか。

「まずはその分野に関することを徹底的に情報収集することです」と副社長は言いました。

インターネット検索はみんな馴染みがある情報収集の方法ですが、他にも本や新聞、業界誌などが挙げられます。

中でも副社長の経験則では信憑性の高い情報は下記の通りだそうです。

インターネット情報 10%

新聞、業界誌 30%

本 50%

ただし、インターネットはノイズが多いけれど新しい情報がいち早く上がりやすく、本は書かれている情報が時を経ると古くて使えなくなってしまうことがあるので、必ずしもすべてがこの通りになるとは限りません。

副社長のおすすめの情報収集法は、決めた分野の本を30冊読むこと。
最低でも10冊、10~30人の著者が同じことを書いている共通項を見つけると、ほぼ間違いなくそれは正解とのことです。

また、新聞や雑誌は、トレンドをつかむためにざっと流し読みをするだけでも効果があるそうですが、ネットの場合は嘘をつかない人を丁寧に探すしかないともお話いただきました。

このように、複数のツールを使って情報収集をしていると、特にこれだけの量の本を読むだけでも、決めた半年間のうち最初の2~3ヶ月は消費されてしまうようです。
とはいえ、これだけのことをどんどんできるようになると情報が極めて正確に早くできるようになりますので、焦らず思いきって時間をかけると良いでしょう。

他にも「学ぶことは真似ることである」という有名な格言通り、優秀な人を真似するという手法も有用です。
とにかくこの人はと思った人の生き方やモチベーションの保ち方を真似してみること。
合わなければ別の人を見つければ良いということでした。

収集するだけでなく、発信する

自分から情報を発信する

そして情報は収集するだけではなく、アウトプットも行いましょう。
学生の頃、勉強を人に教える方が身についたのと同じように、同僚や後輩に仕入れた情報をアウトプットします。

この時、まったく情報を知らない人に教えることができる人というだけでなく、情報過多なこの世の中で「これが今最新で正しい情報ですよ」ときちんと説明して導くことができる人が求められています
様々な情報にさらされて迷ってしまっているお客様に最適な提案ができるようになりましょう。
お客様に向けてプレゼンしても恥ずかしくないレベルまで極められれば、成果も出ますし、一石二鳥です。

副社長は極めたと感じられる明確なラインについて「プロの人と対等に情報交換できるようになる」と定義しています。
情報を発信してプロと会話できるようになると、勝手に情報が入るようになってきます。
しかし勝手に情報が入ってくるようになることで、そこで安心して止めてしまうと、成長も止まってしまうので、ヘタに気を抜かず、常に情報収集とアウトプットのサイクルを回し続けることを意識しましょう

最後に、副社長は「ひたすら時間を拘束される会社は意味がない」と宣言されました。

「効率よく仕事ができるようになり、自学自習をすること。ここがなくなってしまうと、『仕事っておもしろいよな』とう『熱意』の部分がなくなってしまいます」

できるだけ自学自習の時間が作れるように、いずれは労働時間も短くしたいと思っているとのことでした。

「時間はあっという間に経ってしまいますので、計画的に若いときの時間を有意義に使ってください。最低でも2つほど『これは得意です』というものを作ってください」

参加者の感想

今回インタビューをお願いしたのは、メディア開発部のKくんです。
入社当時はまっさらな新卒でしたが、今では社内で一目置かれるほどの広告運用担当。
すごく勉強したんだろうなと勝手にイメージしていましたが、実際どのように勉強してきたのか聞いてみました。

※今回はイニシャルが被ってしまっていてややこしいので経営管理部のKを筆者として「筆」と表記します。

筆:今回の研修で特に印象に残っている話はありますか?

K:改めて「うわっ全然知らなかった。初めて知った」ということは正直ないです。ただ自分の今までの人生を通してなんとなく「こうした方が良い」と思ってはいたものを言語化してもらったと思っています。

情報収集の方法で本、雑誌、インターネットって3つ話が出たと思うんですけど、僕は本、読みますね。本とかで載ってない情報はインターネットで調べます。
半年死ぬ気で頑張ればという話も、受験とかするときに自分自身そうだったので感覚的にわかります。

でも新しい発見がなかったって別に悪い意味じゃなくて、「副社長も言ってたし、自分の考えは正しかったな」と思えたのは良かったです。

筆:確かに、ともすれば新卒で入社してエルプランニングしか知らないですし、世間一般的に自分の考えや仕事の仕方が正しいのかどうか、私も時々自信をなくすことがあります。自分の考えに自信が持てるのは良いことですよね。

ちなみに、本ってどのくらい読むんですか?

K:そうですね……。年ですか?月ですか?

筆:単位は年でも月でも。というか、入社前から今までどのくらい読むようにしているとか、意識していることはあるのかなと、ふと思いまして。

K:SEOやマーケティングに興味があったのは入社前からで、でも入社前は特に本は読んでいませんでした。
自分の中でトレンドじゃないですけど、興味があることって変わっていくと思うんですけど、その度にその分野の本を買ってるって感じですね。めちゃくちゃ買いますね。

筆:自腹でめちゃくちゃ?

K:年100冊くらい。

 

筆:え、年100冊も読むの!?

K:買ってはいます。全部読むかって言うとそうじゃないんで(苦笑)

筆:まあまあ、積んどいてあとで読むっていうこともあるし、真面目に1ページめから最後のページまで読まなくても、斜め読みでも得るものはあるし……でも数がすごい。

K:とりあえず新しく興味が湧いたことがあれば、Amaz◯nでそのままポチりますね、一気に。

筆:自由に使えるお金を本に投資するっていうだけでえらいと思います。
それにしても、興味があったら買うからその数になる、ってことはその興味ってどのくらい変わっていくんですか?

K:そうですね、たとえば、営業部からメディア開発部にうつりたいって思ったときは、SEOとかリスティングの本を。で、異動後に必要に迫られてさらに読んで。今は投資とか金融系に興味がありますね。

筆:なるほど。知識欲が強いんでしょうか。本を読むのは子供の頃から好きでした?

K:いや、本を読むのは子供の頃から苦手でした。

筆:え! 苦手だったんですか?

K:買うんですけど、めちゃくちゃ読むってわけじゃなかったです。年20冊くらいじゃないかな。

筆:(でも1年は12ヶ月しかないわけだから、子供にしてみたらだいぶ読む方なのでは)
普段の業務に関する勉強以外にも副業まで。本が苦手だったのに、えらいなあ。

K:苦手っていうか。本読むのって眠くなりません?(笑)

筆:じゃあ本の他、ネットで情報収集するときに気をつけていることはありますか?

K:副社長のおっしゃっていたように、本当に情報が正しいかどうか保証がないので、twitterとかでこれがいいよってツイートがあったとしても顔が見えないし。
ブログとか見つけても1記事だけじゃなくて2~3、複数記事読んで理にかなっているなと思ったら参考にします

筆:仕事のために今後もっと勉強したいことはありますか?

K:僕は広告担当でリスティングとFacebookの担当がほぼメインなんですけど、他にもSEOの業務もあって。自分でサイト作って更新とかしてますね。

筆:本を読むだけじゃなくて、実践も。

K:まあ手を動かすのが一番だと思うので、本読むより何をするより。大事だと思います。
インプットとアウトプットっていう話も研修でありましたけど、本読むのとサイト作るのとが僕にとってのインプットとアウトプットですかね。

筆:アウトプットが業務に活きた瞬間ってありますか?

K:広告をやるということはサイトがあるということで、サイトがあるということはSEO対策も必要だったりするので、僕はSEO担当じゃないんですけど、お客様のところで「こういうのどうしたらいいんですか」と聞かれたとき「社内に持ち帰ります」と言わずにその場で答えられることがあります。

「持ち帰ります」って言うより、わかる範囲で答えられることは即答できた方が信頼が得られますね。

筆:それは素晴らしいですね!
最後に、今後の目標があればうかがってもいいですか?

K:今日お話があったように3年のスパンで設定すると……僕、絶対(目標を立てても)後ろにズレていっちゃうと思うので、前倒しで27歳の時点を仮定して……そうですね、自分で稼ぐ力をつけたいですね。どんな時代になるかわからないので。

あとなんか、そう、一番最初に(今回の研修で和田副社長に)見せられたマス目のシート、あれも知っていて。

野球選手の大谷選手が高校生の時に野球で目標を達成するために使ったみたいな……のを何かで見て、知ってました。

でも知っていただけでやってはいなかったので、やってみようと思います。

Kくんについては、もともと「知識欲がある人なんだろうな~」と軽くイメージしていただけなので、本当に軽い気持ちで尋ねただけなのに、インプットとアウトプットをとても大切にしていると聞いて、「普段から努力を努力と思わない人が何と多いことか」と改めて驚かされました。

エルプランニングは若手でも初めは仕事のために必要にかられて始めた勉強でも、いつしか自分のために勉強するようになって、そのうち「興味があるから」「楽しいから」という理由で、日々知力を磨いている人が多いようです。

私も見習わなくては!

次回はいよいよ最終回。

テーマは「組織仕事の基礎」です。

事前に配布されている日程表には「チームワークの本質」とも書かれています。

これまでは自分で自分の力を磨くというお話がメインでしたが、エルプランニングが会社組織である以上、チームワークは必須です。

個人では乗り越えられなくても、チームで支え合えば乗り越える仕事というのも往々にしてありますから、この回を以てよりエルプランニングの結束力が高まると良いなと思います。

最後まで気を引き締めていきましょう!

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